ZBrushや3Dプリンタとかの造形メモ

ZBrushなどのいじり方や3Dプリンタ等自分用備忘録 文章ユルめ ディーラー名 ZoeaLabo/梨工房として活動開始

Anomalocaris saron(アノマロカリス サーロン) レジン複製まで完了!

しばらく製作の方を優先していたり仕事が忙しかったりでブログ更新の時間が空いてしまったが、なんだかんだでシリコン複製〜レジン注型まで完了させ、イベント販売用の数も揃えることができた。案外やればできるもんである。

製作の流れは下記写真の通り(手抜き)

完成データ


f:id:nsk31:20190304224612j:plain

 

原型。光造形で尾部と分割して出したもの。 サイズは体長20cm、尾含めた全長40cm。多分1/1スケールくらい。

f:id:nsk31:20190304224648j:plain

触腕と口器組み込み。 

f:id:nsk31:20190304225415j:plain

 

粘土埋め。予想以上に時間を食った。枠はレゴ、粘土は定番のほいく粘土を利用。真空注型のため上部に空気抜きとレジン貯め部を型に組み込む。真空デシケーターのサイズ的に全身まるごとは入らないため尾は分割

 

f:id:nsk31:20190304225143j:plain

 

シリコン型。初めてだったので粘土埋めが大変下手くそであり、シリコンが裏側に入り込んだり、えらく薄い箇所があったりでどこまで型が保つか心配である。

 

f:id:nsk31:20190304225446j:plain

f:id:nsk31:20190304225516j:plain

 

真空デシケーター。レジンはウェーブの180sec硬化型を使用したが、それでも脱気時間はギリギリのため、一度に2つの型の注型はミスしやすかった。そのため結局1個ずつ作業することに。脱気は時間内に複数回やったほうがベターのようだ。1回目-0.08Mpaで-0.02まで戻し、2回目-0.08で-0.06まで戻し、最後時間ギリギリまで-0.1以下まで引っ張ったのちゆっくり気泡が吸い込まれないようにリリースという感じ。脱気中はデシケーターを揺らしたり角度変えて気泡がたまらないようにする。

 

f:id:nsk31:20190304225745j:plain
 

注型完了!この時点で型の気泡がイマイチ抜けづらいことが判明。初回は大失敗しており、頭の一番上に空気抜きを追加したり太らせたりしている。また、特に一枚目の羽上部に溜まって抜けないようだ。これは空気抜きを設けておくべきだった。目も同様。一番上にくる部分に空気抜きを設ける必要がある。その点次は改善したい。

また、予想外だったのがパーティングラインがほとんど目立たないこと。結構目に見えると思い、分割線を多少無理な位置に置いたが、その心配は不要だったようだ。むしろ抜きやすさを優先して埋めたほうが良いかもしれない。

 

f:id:nsk31:20190304225547j:plain

 

量産!

 

f:id:nsk31:20190304225617j:plain

 

光造形の触腕と口器を組み込んだ完成品はこんな感じ

 

f:id:nsk31:20190304225651j:plain

 

キット内容。尾っぽは市販のプラ棒を使用。これからパッケージの検討が必要だ。何かしら紙箱を探したい。

f:id:nsk31:20190304225852j:plain

 

 

さてここまでが昨日までの成果。パッケージングさえ完了すればひとまずキットとしては完成である。この形で3/24のGWCに持ち込む予定。だがニッチすぎて売れるのかは不明である。でも自分なら絶対に買う!ほしい!! 売れるかとかそんなことよりもきっとそれが重要なのだ。

g-wc.net

 

 さて、キット自体完成はしたものの、これから塗装見本を作成する必要がある。一応どのような色にするかはiPadのprocreateで写真にお試しペイント。色合いはガザミとモンハナシャコを参考にしてみた。まーうん...なんかこう汚い色合いである....

 

f:id:nsk31:20190304230051j:plain

 

典型的な赤色も映えるが、これもまぁいい感じの気もする。余裕があったら両方塗ってみたい。ペイントは完全な初心者なので塗料の違いは調べてみていた。ひとまずラッカーでベース塗って、上からアクリル絵具で塗り重ねつつ着色、仕上げにエナメルで墨入れという感じでやってみようと思う。

とはいえやはり初心者程度の出来にしかならないので、これとは別にアイボリー塗装の墨入れオンリーあるいはグレーサフオンリーのサンプルも作っておくべきか。

 

これとは別にドルドンの方も実は完成、販売用も1個印刷完了しているのでそれについてはまた次回。